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安らかに。

19日の午前、叔父さんが亡くなった。


あんなに自暴自棄で
あんなに誰からも愛されなくて
あんなに孤独な人を
私は近くで見ることが初めてでした。


何度も何度も自殺未遂を繰り返し
本気で死のうと思ってないのに
そんなに繰り返していたら...
そのうち本当に天使が迎えに来ちゃうよ。。
と思っていた。


その度に
義父母と三人で病院の手配やこまごまとした手続や
叔父さんの介護をどうにかやり繰りしながら
ここ数年は
本当に義父母は大変な日々を過ごしていました。


亡くなった夕方
子供達に叔父さんが亡くなった事を伝えると
長男君が、
「爺ちゃんの心が悲しんでいる。可愛い弟が死んで
 爺ちゃんがかわいそう。」
そうつぶやいた。


限られた家族だけの
本当に小さなお葬式だった。
長男君の言葉通り
義父がとても泣いていたと
参列した旦那さんと義母が言っていました。
最後の最後にみんなが知った義父の本当の気持ちだった。
もちろん亡くなった叔父さんもそうなのだろうと思う。


叔父さんはとても安らかな顔をしていて...
あんなに穏やかな顔を見たことがないと
誰もが言っていたそう。


そしてホームの方が
亡くなるまでの半年間はとっても穏やかでしたよと
言っていたそう。。


その話を聞いたとき、
叔父さんは
ちゃんと天寿を全うしたのだと確信した。


自ら孤独を選び、
何度も何度も身体と心を痛めつけながら
皆から罵倒され邪魔もの扱いされながらも
それでも生きてちゃんと全うしたのだと。


私はまだまだ世間知らずだから...
叔父さんの生き様を見せてもらいながら
たくさんのことを学んだ。
叔父さんの持ち物はとても少なく限られたものだけだった。
それらもすべてホームに寄付して何も残らなかった。
物が少ないことは、これほどまでに潔く旅立てるものなんだと
私は思った。


最後の頃、
「僕にはお嫁さんが居て、子供は男の子一人女の子一人居るんだよ。」
と周りの人たちに言っていたと聞いた。
そんな夢を見ながら生きていたのかなぁとも思う。


もしも叔父さんが生まれ変わるなら
今度こそ暖かく楽しい人生を生きると選んで決めてほしい。。
心からそう願っている。


叔父さん安らかに...
本当にお疲れ様でした。
by midorinoryuusi | 2012-10-23 13:14 | 感じたり考えたこと
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